易食研究所         

記事

老化と長寿高脂血症と高血圧糖尿病心血管病脳関係ガン食生活

消化疾患骨疾患呼吸目疾患男性女性とダイエットエイズその他

日本易食研究所 主宰   

はじめに

体質分類

食物属性

健康調理法

宮廷養命秘方

民間秘方

薬膳料理

病気と飲食

食物美容

食物減肥

効果ある料理

◇食の豆知識・食べ物の相殺効果◇


食べ物の相殺効果


 食べ物の相殺効果とは、数種の食べ物が互いに栄養素の吸収を弱めたり、効果がなくなったり、ひどい場合は、人体に有害な副作用を作り出す事などを指す。これは悪い食べ合わせとも言われる。
 例えば、人参を、ビタミンCが多く含まれているブロッコリー、芽キャベツ、ピーマンなどの野菜と一緒に食べると、人参の中のビタミンC分解酵素が別の野菜の中のビタミンCを分解し、ビタミンCの量を大幅に減らしてしまう。これでは、野菜は食べたが、ビタミンCはとれなかったという事と同じ事になる。ビタミンCを分解する酵素が含まれている野菜は人参だけではなく、キュウリ、カボチャ、動物のレバーなどがある。
 また、ワカメとホウレンソウ、クウシンサイなどを一緒に食べると、ワカメに含まれているカルシウムがホウレンソウ、クウシンサイに含まれているシュウ酸と結び、人体で吸収できないシュウ酸カルシウムを形成し、さらに、結石にもなりやすくなる。各々に栄養素が豊かな野菜だが、一緒になることで人体にメリットが少なくなったり有害になったりする恐れもあるのだ。
 ホウレンソウとインゲン、松の実、ゴマにもこういった相殺作用がある。インゲン、松の実、ゴマなどには鉄分が多く含まれ、ホウレンソウに含まれているシュウ酸は、人体への鉄分の吸収を邪魔し、鉄分を体外に排出させる。ホウレンソウ自身も鉄分が多いが、シュウ酸を削らないと、その鉄分も無駄に排出されるだろう。ホウレンソウをゆでることでこの問題は解決でき、70%のシュウ酸がなくなる可能性がある。
 最近、ビタミンCを大量に飲む人が結構いる。ビタミンCは抗壊血病作用が有名で、また抗酸化、抗老衰作用があると言われている。しかし、もし、ビタミンCを大量に接種する人が、同時にエビも多く食べると、体に大変な危害を加える恐れがある。エビには五価ヒ化物が含まれており、元々は人体に無毒であるが、多量のビタミンCと合わさることで、劇毒のヒ素に転化することがあり、命が危険になる可能性がある。
 

 このような相殺効果は食べ物の中に多く含まれている。
酢と人参
豚肉と牛肉
ウサギ肉とショウが
羊レバーと豚肉
牛肉と栗
鹿肉とアワビ
鹿肉とエビ
牛レバーと鮎
うすら肉と豚肉
うすら肉とキノコ
卵と生ネギ、ニンニク
卵とウサギ肉
石もちとソバ
エビと豚肉
エビと砂糖
エビと鶏肉
大豆と豚肉
柿、梨と蟹
ナツメと蜂蜜
生ネギと蜂蜜
タケノコと砂糖
ニラと酒
わさびとウサギ肉
ニラと牛肉
高麗人参とダイコン

戻る


Copyright (C) Toujyou.com. All Rights Reserved