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トマトとカイランサイで抗前立腺ガン


 アメリカのイリノイ大学とコロンブス大学の研究者は動物実験で、トマトとカイランサイを一緒に摂取すると、前立腺ガンの進行を抑制できることを証明した。
 研究者は206匹の雄のラットに前立腺ガン細胞を注射し、動物模型を作った。その後、ラットを数組に分け、22週間前立腺ガンの進行を観測した。
 第一組のラットの餌には10%のトマト、第二組のラットの餌には10%カイランサイ、第三組にはそれぞれを5%加え、第四組にはそれぞれを10%加えた。前立腺ガン細胞を移植する一ヶ月前から、さらに一組にリコピンを注射し、一組に抗前立腺ガンの薬物finas−terideを注射し、一組は腫瘍ができたら、睾丸を切除した。
 観測の結果、睾丸を切除されたラットの前立腺の重さと注入したガン細胞で形成した腫瘍の重さを比べると、62%縮小していた。抗ガン薬を注射したラットは前立腺の重さが減少したが、腫瘍の重さと体積は変わらなかった。リコピンを注射したラットの腫瘍の重さは7〜18%減少したが、統計学の分析では対照組と明らかな差が認められなかった。
 餌に10%のトマトを加えたラットは腫瘍の重さが34%減少し、10%カイランサイを加えたラットは腫瘍の重さは42%減少した。トマトとカイランサイを同時に食べたラットは効果がもっとも著しく、腫瘍が52%縮小し、腫瘍の成長とガン細胞の分化が遅くなり、ガン細胞核が老衰していた。
 トマトとカイランサイは普通の野菜だが、この実験が人体でも同じような結果を得られるならば、中高年男性の前立腺ガン予防に役立つことになる。

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