カレーで大腸癌予防
カレーは黄金の調味料といわれ、世界で広く普及している。アメリカの<臨床胃腸病学と肝臓病学>誌によれば、カレーは食欲を満足させるだけでなく、大腸癌の予防にも役立つそうだ。
アメリカのジョンズ・ホプキンス大学医学院はある臨床実験を行った。研究者は食用化学品で、腸管内の前期ガン細胞の生長数を減少させたのである。こういった前期ガン細胞は、大腸癌が形成する過程で重要な作用をもち、治療をしなければ簡単に大腸癌に発展する。
実験ではカレーのクルクマ粉から抽出したアミッドエローと、タマネギに含まれている抗酸化剤であるゲルセチンを使用した。
5人の、いずれも大腸ポリープの遺伝病を患った人に対して実験が行われた。彼らの結腸は、40歳までに切除しなければ確実に腫瘍に転化するものだった。
6ヶ月間の試験中、患者は毎日480mgのアミッドエローと20mgのゲルセチンを摂取した。結果、ポリープの平均数は60%減少し、体積は50%小さくなっていた。専門家は、この効果はアミッドエローによるものだと考えている。
カレーには大腸ポリープの結腸癌への転化リスクを低下する効果がある事が、初めて示されたが、カレーに含まれているアミッドエローは多くないため、今後の課題としていかにアミッドエローを食品から有効に摂取するか、という事があげられる。
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