長期間の精進料理で心血管病
精進料理は健康的な飲食というイメージがあるが、香港中文大学医学院の研究によると、精進料理は牛乳、卵などを食べないために、ビタミンＢ１２が欠乏して、血管硬化、心臓病や脳卒中のリスクが増加する事を発見した。
香港中文大学医学院の内科と薬物治療学の客員教授の胡錦生氏は５月６日に、香港の人口の５％が宗教、健康或いはダイエットのために長期間精進料理を食べているが、卵や牛乳を摂取しないため、体内のビタミンＢ１２が欠乏していると指摘した。同氏は精進料理を食べる際には卵や牛乳の摂取を勧めており、宗教上の理由で食べられない場合には、毎日０．５ｍｇのビタミンＢ１２のサプリメントを摂取して、心臓病や脳卒中を予防した方がよいと提案した。
ビタミンＢ１２は体内の新陳代謝を促進するため、欠乏している場合は、体内のホモシステインの水準が高まり、血管の内膜が傷ついたり、血管外皮が厚くなったりして、血管の硬化を引き起こす。
同大学は１００名程度の精進料理を食べている人に対して１０年間以上の追跡調査を行ったが、その７割の人は卵、乳製品を一切取らず、４割の人は血管内膜が普通の飲食の人より厚く、血圧も高いことがわかった。研究者は、彼らはコレステロールの含有量が低くても血管硬化の発生率が正常な人より高いことを発見した。
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