牛乳と老人白内障
年を取ると、性ホルモンの減少と体内の上皮小体ホルモンの分泌が過剰になるため、カルシウムが吸収されにくくなる。また、老人の飲食中にはもともとカルシウムの量が不足しがちであるため、骨中のカルシウムが不足を補うために消費されて、骨粗鬆症になる。そのため、老人はカルシウムの補充が非常に重要である。
牛乳は栄養が良く、カルシウムの含有量も豊かなので、牛乳を通してカルシウムを摂取している人も多いだろう。しかし、イタリアの研究者は、老人が牛乳を飲み過ぎると、老年性白内障の発生を促進することを発見した。この原因としては、牛乳に含まれている5%ほどの乳糖がラクタラーゼの作用によって半乳糖に分解され、目の水晶体に沈着し、正常な代謝に影響に与えることが考えられている。しかも、タンパク質を変性しやすく、水晶体の透明度を低下させ、白内障を引き起こすことになる。
カルシウム不足を解消するためには、牛乳だけに頼らず、サプリメント以外にも、干しエビ、魚、貝、卵、コンブ、セロリ、豆、胡麻、ナツメ、黒キクラゲなどのカルシウム含有量がおおい食べ物を食べて、カルシウムを補充すると良いだろう。
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