アジア三ヶ国の料理とガン
調理中に油煙に接触するとガンリスクが上昇するという研究結果から、アジアのインド、マレーシアと中国の三ヶ国の料理を比べると、インドの料理が最も安全であることが指摘された。
シンガポール国立大学研究チームは、イギリスのロイヤル化学学会出版の<環境観測>誌に研究報告を発表した。サラダ油を加熱して炒めたり揚げたりすると、各種の人体に有害な化学物質が放出される。その中には、多環式芳香族炭化水素、アクリルアミドなどのガンを誘発する物質も含まれている。人がこういった物質に日常的に接触すると、肺ガン、乳腺ガン、膀胱ガンの発病概率は大幅に上昇する。
研究によると、マレーシアの調理師は油揚げ料理を好むため、油を少なめにして炒める中国料理より多環式芳香族炭化水素の放出が多い。インドの料理は煮るものが多く、放出される有害物質は中国、マレーシアより少ない。
研究者は、油揚げ時に放出される有害物質は他の調理方法により多いことを確認し、これは調理中に、油が高い温度になったり、多くの油を使うことが原因であると考えている。
調理中には、なるべく厨房の通風を良くし、高温の油揚げなどの方式を減らして、蒸し、煮るなどの調理法を増やすべきだと研究者は指摘した。
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