魚油に心臓病を予防
アメリカの心臓病学会で神戸大学の教授横山光宏は、大規模な臨床研究の結果、経常的に魚油を食べると、心臓病の予防になることを報告した。
同氏がリードするチームは、2万人に5年間の追跡を行い、イワシなど魚油が豊かな青魚をよく食べると、心臓病の発症率を低下できることを発見した。追跡対象は全員コレステロールを降下する薬を飲むことを前提とし、半分の人はさらに毎日魚油が含まれている高純度のEPAを摂取した。5年内に、EPAを摂取しなかった人は、3.5%の人が突発性心臓病や心筋梗塞で死亡したのに対し、EPAを摂取した人は、2.8%が心臓病で死亡し、心臓病の罹患率が19%低くなっていた。
欧米各国と比べ、日本人の心筋梗塞などの心臓病での死亡率は低い。この原因は、日本人がよく魚を食べるためだと言われている。大規模な臨床研究で、魚油に心臓病を予防する作用がある事が証明されたのは、世界で初めてである。
戻る
Copyright (C) Toujyou.com. All Rights Reserved
|