肉を食べ過ぎると骨粗鬆症
シンガポールの<連合朝刊>の報道によると、最新の研究で、肉を食べ過ぎると体内のカルシウムが流失しやすくなり、骨粗鬆症になることが明らかになった。
ハーバード大学の栄養学科のオルト・ウェーレンは、動物性のタンパク質を多く摂取すればするほど、カルシウムが体外へ排出される可能性が増加すると指摘した。現代人は日常の飲食でタンパク質を取りすぎている。もし、一日に100gの肉を食べると、摂取するタンパク質は60g前後になる。人体の正常なタンパク質の必要量は体重1キロに対して1g程度なので、成人の毎日の肉摂取量は多くても150g(脂肪は90g)以内に抑えなければならない。
実験によると、毎日80gのタンパク質を摂取すると、37mgのカルシウムが流失し、毎日240g摂取すると、1400mgのカルシウムを摂取しても、流失量が毎日100mg超になることが分かった。これは、カルシウムを摂取しても、高タンパクの飲食による骨質の流失を止めることはできないことを語っている。
高タンパクの摂取によるカルシウム流失の原因は、イオウを含む動物性蛋白が人体に入ると血液で酸性反応をおこすためで、これにより体内では骨質のカルシウムを消費して、酸性の血液を中和しようとするのである。また、赤肉に多く含まれているリン酸基は、消化管の中でカルシウムと結び、カルシウムの吸収を邪魔する。さらに、赤肉の中の脂肪もカルシウムと不溶性脂肪を形成し、カルシウムの吸収率を低下させる。
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