体年齢
8月3日の≪ニューヨーク タイムズ≫の報道によると、スウェーデンのストックホルムのカロリンスカ医学院の幹細胞研究者フリサンは、実年齢と関係なく体内組織は年齢より遙かに若いと指摘した。例えば中年の人の多くの器官でも、10歳或いはさらに若い。
フリサン氏は、人体のほとんどの細胞は絶えず更新されているため、成人の体内の細胞の平均年齢は、わずか7歳から10歳であると語った。
フリサン氏の研究チームは実験から、人体の年老いても、体内の古い細胞が新しい細胞に変わり続けるため、人体は永久的に若い状態が保たれていることを発見した。すべての細胞には生命周期があり、例えば、胃の細胞は5日間しか生きられず、表皮細胞は二週間で交換され、血細胞の寿命は120日以内で、肝臓細胞は300日間から500日で生まれ変わる。
寿命が長い細胞もあり、肋骨部の筋肉細胞の寿命は15.1年間で、多くの腸細胞の寿命は15.9年間である。また、骨の細胞も更新されており、ほぼ10年で新たな骨が形成される。
一生変わらない細胞は、大脳皮質の神経細胞、眼内の水晶体細胞と心臓の筋肉細胞しかないという。
人体の細胞は永久的に若さと活力を保つはずなのに、なぜ現実的には細胞の更新が永久的に続かないのだろう。研究者は一つの原因として、人体内の新しい細胞を作る幹細胞が年齢増加に伴い老衰しているためだと解釈している。
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