四川省の奇病は豚連鎖球菌感染

　中国衛生部と農業部は、２５日、四川省資陽市で発生した原因不明の奇病は豚連鎖球菌の感染によるものであると公表した。７月２５日に累計発症数は８０例になっており、臨床診断したのが６７例、疑いがあったのが１３例、死亡したのが１９例となった。現在まで、人から人への伝染はない。
　中国衛生部と農業部は、この状況をすでに香港マカオ地区と世界衛生機構（ＷＨＯ）などの組織に通報した。
しかし、四川省衛生庁の報告によると、２６日１２時までに感染者は１１７人、死亡者は２４人に上った。累計５人が退院し、危篤のは２１人になっている。発病地区は４つの県、区で７５村に及んでいる。
　豚連鎖球菌は人と家畜ともに患う伝染病で、Ｃ，Ｄ，Ｅ，Ｌ群の連鎖球菌が引き起こす豚の多種の病気の総称である。自然感染の部位は上気道、消化管と傷口である。症状は出血性敗血症、心内膜炎、脳膜炎、関節炎、ほ乳期子豚の下痢、妊娠豚の流産などである。この病気の流行には季節性はないが、夏、秋に多発し、死亡率が高い。
　豚連鎖球菌は傷口、消化管などから人に伝染する。専門家は、死因不明の豚を発見次第、獣医機構に報告し、農民が処理、食用をしないように呼びかけ続けている。
　

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