ビタミン、治療ならず
多くの人は、毎日一定量のビタミンを飲むことで体が丈夫になり、病気になりにくくなると考えているだろう。しかし、セルビアの研究者の最新研究結果はこの認識を覆す結果を示した。
この研究はセルビアのNIS大学が行った。研究は17万人の食道ガン、胃ガン、結腸ガン、膵臓ガン及び肝臓ガンの患者を検査し、毎日一定量の総合βカロチン、ビタミンA、C、E及びセレンの栄養薬物を摂取させたが、人体の損壊した組織は改善できず、しかも、患者の病状悪化につながった。
この研究のリーダーであるベラウィク博士は、また、定量のビタミンを摂取していた人は、摂取しない人と比べ、死亡のリスクが30%高くなることも発見した。同氏は「誰もこういった研究結果が出るとは思わず、βカロチンなどの抗酸化剤が含まれている栄養薬品が患者の死亡率に影響していたことも予想外だった」と語った。
ただし、この研究に参加した研究者は、現在、この研究を最終結論とはしていない。この研究結果は、患者に毎日多量のビタミン剤を摂取してもらうことで得られた。しかし、ビタミン剤が含まれている自然食品、例えば果物や野菜などは、患者に不利な影響を与えず、果物と野菜が含有する抗酸化剤は他の物質と相互作用を行い、人体の全体の組織の健康に作用を発揮する。栄養補佐剤にはこういった相互作用がないため、上記のような効果を考慮した今後の研究が待たれる。(康易ネット6月28日)
戻る
Copyright (C) Toujyou.com. All Rights Reserved
|