不妊症、２０年で３倍増

　２０年前、中国の出産適齢期の人のうち不妊症の人の比率は２〜５％を占めていた。しかし、２０年たった今、この比率は１０〜１５％になっている。これは環境汚染、社会汚染及び人工流産手術の氾濫などと関係があると専門家は指摘している。
　不妊症の原因は、男性の場合、精子が減ったり、弱くなることが主で、女性の場合は、生殖路の感染、続発性不妊症などが主である。
　不妊症が倍増した原因は多岐にわたり、環境汚染の激化で男性の精子が弱る症状が明らかに増え、生殖細胞が損害し、精子の質が落ちた。統計によると、三、四十年前と比べれば、男性の精液に含まれている精子数が、１億個から２千〜４千個に低下している。
　特に、ダイオキシンは人類の生殖能力の「殺し屋」と言われ、空気、身近な物、食べ物などに含まれ、さらに飼料から家畜へうつり、家畜から人間へうつる連鎖汚染などによって人体に影響を与えている。
　社会汚染も大きな原因である。中国の買春は全土に広がったために性病が流行し、男性は過剰性活動による弱精、無精や輸精管の梗塞による不妊、女性は人工流産がもとで続発性不妊なり、輸卵管の不妊の発生率が６１．６％に達している。

　

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