妊婦のダイエットで子供が肥満
京都大学の研究者は動物実験の結果から、もし妊婦が妊娠中に不合理なダイエットを行えば将来、子供の肥満につながることを示した。
共同社の報道で、京都大学の教授藤井信吾と助教授由良茂夫は、妊娠後半期のメスネズミの栄養摂取量を 30%減らす実験を行った。こういったメスネズミが生んだ子供は初めは体重が軽うが、次第に糖尿病と似たような症状が現れる。
その後、子ネズミの生長過程に高脂肪食をあたえたところ、肥満になりやすくなり同じ量の食べ物を与えた普通 のネズミの体重より15%重くなった。子ネズミの食欲を抑え、エネルギーを消耗するホルモンを与えても、状況が変わることはなかった。
研究者は、この原因として、母ネズミが節食すると子ネズミの代謝が異常になり、ホルモンの分泌が乱れ、肥満 につながることを挙げた。
このため、由良茂夫助教授は、妊娠中の女性の節食やダイエットは避けるべきで、十分な栄養をとるべきだと指摘した。
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