乳腺ガンの拡散に影響する物質発見

　中国の医薬ネットによると、イギリスの研究者は、乳腺ガンの拡散に影響を与えるタンパク質を発見した。
　このタンパク質はBRN-3bと名付けられており、一部のガン細胞の増長を加速する作用があるそうだ。
　ロンドン大学大学院の研究チームは、このタンパク質の作用を抑えれば、化学治療法に無反応な悪性腫瘍の拡散を止めることができると考えている。
　今までの研究では、乳腺ガンの組織内にHSP27というタンパク質の含有量が多ければ多いほど、ガン組織の成長速度が速く、薬物耐性も強くなることが分かっている。新研究では、BRN-3b蛋白はガン細胞にさらに多くのHSP27蛋白を産出させることが示された。このため、研究者はBRN-3bはガン細胞の破壊力を増やし、死亡リスクを高くすると考えている。これから、BRN-3b蛋白の含有量が高いガン組織を抑えることで、周辺の健康組織に影響を与えない新しい治療法が開発できると研究者は確信している。
　

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