インドのエイズ感染者数世界一

　国連の世界抗エイズ、肺結核、マラリア基金会のリチャード・フィチィム執行主任は、４月１９日にパリで、インドのエイズ感染者数が南アフリカを越え、世界一になったことを公表した。ただし、インド政府はこの事実を強く否認している。
　リチャード・フィチィム氏は、エイズがインドで急激なスピードで伝染しているのに対し、インドの政府の対抗措置が足りていないと指摘した。
　また、同氏はインド政府が提供した統計数字に疑問を示した。
　国連が２００４年７月に公表したデータでは、２００３年末、南アフリカのエイズ感染者は５６０万人で、インドは５１０万人である。
　リチャード・フィチィム氏は、実際には、インドの感染者数はこれを遙かに超え、現在の感染者数は約８５０万に上っていて、南アフリカの実際の感染者の約６５０万人と比べ、遙かに超えて、世界一になったと語った。
　リチャード・フィチィム氏は、インドには１０．３億の人口があり、多くのエイズウイルスの保有者は未発見で、インド政府の統計に含まれておらず、インドの抗エイズ薬品の高騰もエイズの伝染を抑制できない原因の一つであると指摘した。

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