糖尿病患者のHbA1c水準とEDの関係
3月号の≪イギリス泌尿学雑誌≫に、糖尿病患者のHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)水準とEDとが直接関係している研究結果が発表された。研究はブラジルのアレグリ港のrio
grande do sul大学のロードン教授が主導し、115名の糖尿病患者に対する有効アンケートによる分析結果である。患者たちは2000年〜2001年に、EDで、泌尿科センターに診察を受けている患者に対して、アンケートを行い、HbA1c、空腹血糖、勃起機能について答えてもらった。
HbA1cの水準が8%以下の患者は、軽度、中度、重度のED率がそれぞれ50%、18%、32%(P=0.0002)となり、HbA1c水準の高い患者に、逆に25%、29%、46%(P=0.008)になった。HbA1c水準が11%以上の患者はED率が明らかに低水準の患者より高かった。また、分析では、HbA1c水準とEDの関係は糖尿を5年以上患った者にしか見られないとしている。
研究者は、両者の関係の特徴解析にはさらなる研究が必要であり、これによりHbA1cの改善から、勃起機能障碍の改善を目指す事ができるだろうと語った。
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