血圧と緑内障の関係
今年3月、≪イギリス眼科学雑誌≫に、アメリカのウェスカンシン大学の研究論文が掲載された。この論文は、全身の血圧の降下と眼圧の降下が関係あると報告している。
研究はアメリカのウェスカンシン大学のカレエン女史を主とするチームによって行われ、彼女らは4926名の43〜86歳の実験参加者の血圧と眼圧を計り、5年間の追跡期間中に、繰り返し測定を行った。横断面の分析によると、収縮期血圧が10mmhg増加すると、眼圧は0.3mmhg増え、拡張期血圧が10mmhg増加すると、眼圧が0.6mmhg増え、互いに関係していることがわかった。また、5年間という時間が経つことにより、収縮期血圧が10mmhg増加すると、眼圧は0.2mmhg増え、拡張期血圧が10mmhg増加すると、眼圧は0.4mmhg増加することがわかった。年齢、性別、糖尿や高血圧のあるなしに関わらず、上述のような結果が得られている。
カレエン女史は、研究資料と血圧降下及び眼圧降下の可能性が一致していて、これは、開角緑内障のリスクの低下へつながる可能性があると語った。
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