易食研究所

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日本易食研究所 主宰      

◇食べ物への考察◇

 

この計算方法は間違っています。

含有量を見るのではなく、実際の摂取量を計算するべし

新陳代謝をアップするブロッコリー新芽に含まれている
スルフォラファンの含有量は本当にダントツに多いのか?
(2005/01/25)

1月23日夜9時に放送されたある番組に、体内のグルタチオンを増やせば、新陳代謝がよくなり、アメリカの研究者は、体の中のグルタチオンを増強させる野菜 を発見した、との紹介がありました。

その野菜として、ブロッコリーの新芽、カリフラワー、芽キャベツ、ブロッコリーが挙げられました。上述の野菜には、スルフォラファンという物質が含まれ、スルフォラファンは、DNA に刺激を与え、体内のグルタチオンの生産を促進する効果があります。

スルフォラファンの含有量については、下記の通りです。


ブロッコリーの新芽 2.19mg

カリフラワー     0,77mg

芽キャベツ      0.60mg

ブロッコリー     0.025mg

以上の含有量はいずれも100g中の含有量です。

これをうけて、番組の女性司会者は、ブロッコリーの新芽のスルフォラファンの含有量はダントツに高いと言いました。

しかし、これはただの紙面上の計算にすぎません。いくら含有量が高くても、実際の摂取量を計算しなければ、意味がありません。

ブロッコリーの新芽は一箱で、50g(根を含む)しかありません。食べるときには根を切らなければならないので、残った芽の部分は多くても20g 程度でしょう。つまり、一箱のブロッコリーの新芽のスルフォラファンの含有量は 2.19x20/100=0.438mgになります。

ところで、中型のカリフラワー一球の重さは500gになり、100gと言えば、その5分の1で、量は全然多くないです。 カリフラワーを100gにはスルフォラファンの含有量が0.77mgもあり、一箱のブロッコリーの新芽の倍に近くな るのです。

そもそも、一人で一箱ブロッコリーの新芽を食べることは、量も多く、食べづらいのではないでしょうか。

この例で言えば、カリフラワーを摂取したほうがより効果的ではないでしょうか。

栄養素を摂取する際には、含有量を見るのではなく、実際の摂取量を測らなければならないのです。

 

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