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風水の豆知識
〇六十甲子(干支)
甲子は干支ともいわれる。これは、古代中国人の紀元計算法である。
干支とは、天干と地支の二つがあり、天干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十個であり、
地支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二個である。天干地支は組み合わせで、六十個になり、これを甲子、または還暦ともいう。甲子の配置は簡単な順番の排列ではなく、生物の発生、繁栄、衰弱、死亡、再生等の宇宙変化の規律によって表現する物である。
甲子の排列は下の通りである。
甲子 | 乙丑 | 丙寅 | 丁卯 | 戊辰 | 己巳 | 庚午 | 辛未 | 壬申 | 癸酉 |
甲戌 | 乙亥 | 丙子 | 丁丑 | 戊寅 | 己卯 | 庚辰 | 辛巳 | 壬午 | 癸未 |
甲申 | 乙酉 | 丙戌 | 丁亥 | 戊子 | 己丑 | 庚寅 | 辛卯 | 壬辰 | 癸巳 |
甲午 | 乙未 | 丙申 | 丁酉 | 戊戌 | 己亥 | 庚子 | 辛丑 | 壬寅 | 癸卯 |
甲辰 | 乙巳 | 丙午 | 丁未 | 戊申 | 己酉 | 庚戌 | 辛亥 | 壬子 | 癸丑 |
甲寅 | 乙卯 | 丙辰 | 丁巳 | 戊午 | 己未 | 庚申 | 辛酉 | 壬戌 | 癸亥 |
〇八卦
八卦は易占いの元であり、今から7000年前の中国で伏羲(ふっき)が作ったと言われている。(火珠林ページ参照)
風水では、人の本命卦と家の宅命卦には、それぞれ八卦が用いられている。
〇三元
風水学には、三元の説がある。三元というのは、即ち三つの六十甲子(甲子篇参照)であり、六十年間を一元として、上元・中元・下元に分け、全部で百八十年で一循環するという考えである。
伝説によると、三元は軒轅黄帝の時から始まったのであり、すでに数千年を経過した。
現在の三元は
紀元1864年から1923年までは上元甲子
紀元1924年から1983年までは中元甲子
紀元1984年から2043年までは下元甲子になっている。
また、この三元は坎・坤・震・巽・中・乾・兌・艮・離の九宮に分属され、一つ宮が二十年を率く。(表に参照)
紀 元 | 宮 |
1864年〜1883年 | 坎 |
1884年〜1903年 | 坤 |
1904年〜1923年 | 震 |
1924年〜1943年 | 巽 |
1944年〜1963年 | 中 |
1964年〜1983年 | 乾 |
1984年〜2003年 | 兌 |
2004年〜2023年 | 艮 |
2024年〜2043年 | 離 |
現在は第七番の兌宮に回っている。
〇九宮
九宮とは、今から4000年前の中国にある《洛書》から成り立ち、数字の配列が用いられた、天、地、人のことを占う方法の一つである。日本人になじみの「九星占い」は九宮から形成 されたものである。人は生まれ年、月、日、時刻に従って、必ず九宮のどれかに属する。九宮の各星の位置は、毎年変わり、中央に位置する星は、その年の運勢を司る。
2004年の九宮図
四緑木星 | 九紫火星 | 二黒土星 |
三碧木星 | 五黄土星 | 七赤金星 |
八白土星 | 一白水星 | 六白金星 |
2005年の九宮図
三碧木星 | 八白土星 | 一白水星 |
二黒土星 | 四緑木星 | 六白金星 |
七赤金星 | 九紫火星 | 五黄土星 |
〇本命卦と宅命卦
人体の気場(人間の体から発射される磁波により形成される磁場)と宇宙環境の中の螺旋形の磁場の関係は密接である。これは、風水が年命卦を表現していることになる。
風水の三元の運営は、太陽系の惑星の循環周期と一致している。また、八卦・九宮に分属し、方位、五行とも関連されている。結局、毎年が方向性(卦位)と属性(五行)を持つ。
人間の寿命は大体70、80才であり、一生の中で一つの元の間でしか活躍できない。換言すれば、人間の気場は三元の気場の影響の一部分しか受けることはないということだ。違う時間に生まれた人は違う三元の気場に影響を受けるため、違う性格、違う趣味、違う運命になるわけである。
住宅も同じであり、違う場所、違う時間で立てられるため、それぞれの異なるところがある。
このため、人間には年命卦があり、住宅が住宅卦がある。
〇本命卦の出し方
年命卦の見つけだす方法。
年命卦を見つけだす計算式がある。ただ、男性と女性は違う計算方法になっている。
男性の年命卦計算方法:
(100−生まれ年の後ろ二桁数)÷9……余数
例えば:1978年に生まれた男性の年命卦は
(100−78)÷9……4(余数)
余数があるとき、余数の数字で年命卦を見つけだす。
余数がない場合は、9とする。(下の表を参照)
1 坎卦 | 2 坤卦 | 3 震卦 |
4 巽卦 | 5 坤卦 | 6 乾卦 |
7 兌卦 | 8 艮卦 | 9 離卦 |
1978年に生まれた男性の年命卦は4番の「巽」命卦である。
女性の年命卦計算方法:
(生まれ年の後ろ二桁数−4)÷9……余数
例えば:1982年に生まれた女性の年命卦は
(82−4)÷9……6(余数)
余数があるとき、余数の数字で年命卦を見つけだす。
余数がない場合、9とする。(下の表を参照)
1 坎卦 | 2 坤卦 | 3 震卦 |
4 巽卦 | 5 艮卦 | 6 乾卦 |
7 兌卦 | 8 艮卦 | 9 離卦 |
1982年に生まれた女性の年命卦は6番の「乾」命卦である。
以上の9種類(実際は8種類)の年命卦は二種類に分けられる。
東四命 | 西四命 |
1 | 坎卦 | 2 | 坤卦 |
3 | 震卦 | 6 | 乾卦 |
4 | 巽卦 | 7 | 兌卦 |
9 | 離卦 | 8 | 艮卦 |
上述の男性は東四命の人であり、女性は西四命の人である。
ここに、注意しなければならないのは、年の数は毎年の立春から新年の数とすることである。
立春前に日に生まれた人は、前の年の数で計算する。
例えば、1978年2月3日に生まれた人は、1977年として計算する。
〇宅命卦の出し方
住宅卦を見つけだす方法は、玄関の向き方向で決まる。
例えば、玄関が北を向く場合、住宅の座山は南であり、玄関が西北が向く場合、座山は東南である。座山に方位が住宅卦になる。
東四宅 | 西四宅 |
座山方位 | 住宅卦 | 座山方位 | 住宅卦 |
北 | 坎 | 西 | 兌 |
南 | 離 | 西北 | 乾 |
東 | 震 | 南西 | 坤 |
東南 | 巽 | 東北 | 艮 |
原則として、東四命の人は東四宅に住み、西四命の人は西四宅に住む。これは、幸せになる元である。
* 家族一緒に暮らすの場合、世帯主の年命卦と住宅卦の相性を見る。
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