易食研究所

はじめに

体質分類

食物属性

健康調理法

宮廷養命秘方

民間秘方

薬膳料理

病気と飲食

食物美容

食物減肥

日本易食研究所 主宰      

◇食べ物への考察◇

 

本当に食品に良い悪いはないのでしょうか
(2005/03/03)


 3月2日の読売新聞に掲載された広告ページには、あるインスタント食品の代言者として、某栄養専門学校の教授、医学博士、管理栄養士H氏が、「すこやかフード考」という文章を掲載していました。H氏は「食べて元気になる」と主張し「食べないほうが痩せて美しくなれるとか、食べると不健康になるとか、この食品はいけない、これさえ食べていれば安心とか。」と一般人の考え方を指摘し、プロの考え方として、「食品に良い悪いはありません」という結論を出しました。
 しかし、この結論は大変非常識で幼稚であり、特に専門家の見解なのに、広告の公共性を考えず、代言の為、道徳も顧みず、読者に誤った認識を与えたことは、専門家にとって恥であることは間違いありません。
 本当に食品に良い悪いはないのでしょうか。
 食品には、天然食品と加工食品の二種類があります。
 天然食品には、農薬の問題、大気汚染の問題などがある他に、さらに、食物自身が毒を持つこともあります。たとえば、ふぐは毒を持ち、処理が不適切であれば、食べる人の命は危険になります。このため、ふぐの処理は資格を有する者しかできないという法律が定められています。このような有毒の食物は、自然界に多く存在しています。新聞にも野生キノコを食べて命を落としたことがたびたび報じられています。
 こういった危険な食品は食べて元気になるのではなく、逆に食べたら命がなくなります。これでも良い悪いはないと言えませんか。
 加工食品に対しても多くの問題がありました。当研究所は、さる2月23日の健康ニュースに、イギリスで発ガン色素食品が発見されたことを報じました。その問題で、イギリスの食品標準局は史上最大規模の食品回収行動を行いました。しかも、この問題はヨーロッパ、アメリカ、カナダなど15カ国に影響を与えました。この他、日本の食品メーカーも問題食品を回収したことで、何回も大騒ぎが発生しています。
 こういうことはすでにH氏が語った偏食、食べ過ぎ、足りないなどというレベルではなく、こういった食品を食べること自体がいけないという問題です。
 また、加工食品は、添加剤、防腐剤、化学合成物などに多く使われ、人間の健康にどのぐらいの程度で影響を与えるかどうかがまだはっきりしてないうちに(一部の添加剤、防腐剤、化学合成物は発ガンなどの作用があることがすでに認められました)、食品に良い悪いがないという結論を出したのは速すぎるのではないでしょうか。
 世界の専門家は、インスタント食品に対する評価が分かれています。インスタント食品は良いところがあれば、悪いところもあります。このインスタント食品に対して、インスタント食品に良い悪いはないと言えますか。
 専門家が特定の会社の特定の商品に対して代言することは問題になりませんが、社会の公徳を守らなければなりません。なぜならば、専門家は一般人と違い、世に与える影響が大きいからです。
 

戻る


Copyright (C) Toujyou.com. All Rights Reserved