主旨及び社会意義
周易八卦は宇宙変化の説と天文地理の形象をもって、人生の過去のことを示し、将 来に発生する事を予測するものである。其の目的は、微妙たるきっかけを啓示し、凶を 避け、吉に変化していく方法を探し出すことにある。そして、不利な条件を転換し、有 利な局面を開拓する。 被占者は、様々な悩みがあるとき、或いは選択に迫られたとき、困ったとき、八卦 により、指導と提示を得、心理的に平衡及び慰めることができる。また、八卦の提示は 一種の参考として、被占者は得られたバランスのなかで、冷静に直面されることに対し 最大の努力を尽くして、最も良い対応方法を取る。
火珠林の卦を出す方法の根拠
1 光と気が万物を構成する基本物質であり、故に、光と気の結びつきは時間と空 間の統一の物質基礎である。 2 光と気を交じて、物質の基本ユニット、例えば、原子が成る。宇宙の万物は原 子の組合変化により構成される。八卦も其の通りで天、地、山、沢、雷、風、 水、火が代表している。 3 物質は変化が絶えないである。其の変化により反映される情報、質、量、エネ ルギー等基本要素は物質を構成する。情報はその中の一つ物質として卦の中に 存在している。易学者はこれを形象、数量、理念として、自然現象を解析する。 この中の関係は、物質は形(形象)があり、数があり、理念(存在する理由) もある。 万物は形象、数量、理念の中で変化している。 4 人間は千変万化の宇宙の中に存在していて、人体は一つの情報感応器であると 言っても過言ではない。まず、人体は生まれた瞬間を初め、死ぬまでずっと自 分の情報を宇宙空間に流している。それと同時に、宇宙にある様々な情報も収 集している。 5 八卦は元々数えきれない情報が持つ厖大な情報庫とも言える。八卦の陰、陽は 即ち情報に対する反映である。また、八卦の陰陽は、デジタル化の二進法の元 である。記載によると、ドイツの数学者G.W.Leibniz(紀元1646 −1716)が周易を研究の上、陰は0、陽は1と考え、二進法を発明したそ うだ。 そのほか、上述の通り、人体は大変敏感な情報感応器であるため、卦を出すと き、人間は自分の意識で、マウスを動きながら、クリックする。その時、人間 自身の持っている情報がマウスに通して卦に現れる。 6 其の卦を周易八卦の原理(陰陽五行の相生相剋)及び古人がまとめた経験(厳 密計算法則で統計されているデータ)により、予測すれば相当正確な判断がで きる。
火珠林と筮竹の違う
1 卦を出す方法 筮竹法は50本の蓍(めどき)草を使う。まず、1本をテーブルに置き残り 49本を二つに分け、何本かずつ数えかがら、残りの数から、陰陽の爻を得る。 全部で六回で一つの卦を得る。 火珠林法は被占者が銅銭三枚を掌に置き、両掌相合、自身の磁場を銅銭に送り 込み、銅銭をテーブルになげる。一回投げれば一爻になり、六爻で一つの卦に なる。 以上の両法を比べてみれば、筮竹の出し方がかなり難しいことが分かる。この ため、被占者が自分でなかなかできなく、占い師に頼るしかない。結局、占い 師の心情に影響されることが多く、正確率にも影響する。 火珠林の方は被占者の情報が直接卦に入っているため、占い師は解析だけで充 分である。正確率が高くなることは当然である。 2 この度、火珠林法のコンピューター版ができ、上述の銅銭を投げる方法に変わ り、マウスのクリックにより、卦を出すことになる。原理について、全く同じ である。 被占者はマウスを手に握り、自分の意識と情報をマウスを通してコンピューター に送り込む。被占者は占いたい事に集中し、自分の気持ちで、マウスを動かし ながら、クリックする。コンピューターは被占者にクッリクした場所の座標を 記録し、三回のクリックのデータをまとめ、一つ爻に転換する。十八回をク リックすれば、六つの爻ができ、一つの卦になる。また、其の十八回クッリク のデータにより、変爻も出てくる。続いてコンピューター画面の指示通りにす れば、占いたいことの結果が出てくる。卦ができる必要なデータは全て被占者 の心情を込めている動作で作る。誠意がこもれば、正しい情報も送れるため、 勿論、的中率が高くなる。 3 解析方法 筮竹の方は周易の卦辞と爻辞により、説明をする。ただ、周易の卦辞と爻辞は 全て漢文で、大変難しい。幾ら翻訳された著作があっても、学者の研究に向け であり、普通の本ではない。 火珠林は被占者が理解しやすいように、陰陽五行の相生相剋の原理と数千年に 掛けて統計されたデータに元ついて、占い法則を厳密に設定した。また、父母、 兄弟、子孫、妻財、官鬼の六親と青龍、白虎、朱雀、玄武、勾陳、謄蛇の六獣 を入れ、その六親と六獣のそれぞれに代表する者、代表することを決め、結論 をだす。被占者に一目瞭然にした。
火珠林は一種の統計学とも言え、世界中から高い評判が得られた。17世紀のドイツ の数学者G.W.Leibnizは、1701年4月に「八卦図象と二進法の関係」 を発表した。アメリカのノーベル物理賞を受賞した物理学博士S.N.YUONGが、 火珠林予測法で微粒子が突破する事は三十年間で一回しかできないことを実証した。 現在、火珠林は天文学、気象学、医学、生命科学、工業、商業方面また他の領域で、 様々な役に立っている。