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揚州名園(一)        个園    

 

揚州庭園

 

揚州の庭園は古来から有名である。
「揚州画舫録」に「杭州は湖、山で勝ち、蘇州は町の商店で勝ち、揚州は庭園で勝つ。
三者は並び立ち、優劣が決められない。」という記載がある。
多年の変遷にも関わらず、現在でも一部の特色ある庭園が残っている。
揚州の庭園は北方の皇家庭園と南方の個人庭園の融合で形成された新種の庭園であり、
皇族庭園のきらびやかさ、壮大綺麗の特色があれば、江南庭園の精巧、小型の建築特色も備える。

 

個(个)

 

個園は清代中期に建てられた。

園主は竹が好きの為、庭園の至るところに竹がある。竹の葉の形が個の字に似ているため、個園と名付けられた。

中国古代の文人達は、竹を節操、高潔の象徴と考え、竹を大変好んでいた。

個園の面積は2ヘクタールで、配置が巧妙のため、奥深く、曲がりくねって、観客を引き込む。

揚州庭園は、石の重ね積みのうまさが特徴である。個園もその一例である。

造園者は太湖石、雪石、褐黄石、筍形の石などを使い、

四組の築山を造り、春、夏、秋、冬の四季を表現したため、四季築山と呼ばれる。

春の景色、竹の中に石筍が置かれ、雨後の春筍の意味をあらわしている。

夏の景色、緑に囲まれた蓮の池辺に各種の湖石を重ね積み、仲夏の雰囲気を醸し出す。

秋の景色、黄山石で長さ50メートルの雄大な築山を造り、峰を重ねる。

頂きにのぼり、遠望すれば、秋の晴れ渡ったすがすがしさが体に染み渡る。

冬の景色、白色の雪石を重ね、厳冬の白雪を象徴する。園内を一周すれば、四季を経ることが出来る。

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