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2011年の運勢予測(一)
毎年の立春は、旧暦の新年のはじまりである。占いはこれに従ってさまざまな予測を行う。
干支辛卯年の立春は2011年2月4日の12時32分(四柱推命の発祥地の中国での時間)で、そのときから、旧暦では庚寅年から辛卯年に進入する。
一年の計は春にあり、という熟語がある。立春の日は、辛卯年の一年の象徴で、また、その一年(2011年2月4日の13時33分から2012年2月4日の19時まで)の運勢を物語る。
それに基づいて計算される四柱は年柱辛卯、月柱庚寅、日柱庚寅、時柱壬午である。
2011年の納音は、2010年に続き、「松柏木」になって、昨年のように、世界の対立は激しそうだ。
四柱の干支を見ると、天干の辛と庚は五行の金に属し、地支の卯と寅は五行の木に属し、天干の壬は水に属し、天干の午は火に属する。四柱の天干と地支が五行的にはいずれも対立の立場になっているのだ。
辛は純陰の金であり、もともと弱いはずだが、四柱天干では、二つの純陽の庚(強い金でもある)が並び、弱い辛を強く支えている。また、卯は純陰の木であり、弱い木でもあるが、同じく、四柱の地支には二つ純陽の木があり、弱い卯を強く転じさせている。
その結果、強い金と強い木が臨みあい、対立が避けられないのだ。
さらに、時柱の天干は壬で、壬は水を代表している。地支は午が占められ、午は火である。これも死活の対立である。
また、五行は、辛が西を代表し、卯は東を代表になっている。壬は北を代表し、午は南を代表する。
そのため、西側国と東側国の対立だけではなく、南北の対立も激しくなり、表面の紛争だけではなく、水面下でも抗争を頻繁に行われ、明争、暗闘が全面的、しかも全方位で展開され、多事の一年になるだろう。
東西の対立では、中ロと欧米、日本と米国で外交や経済面のトラブルが続発するようになるが、妥協の一面もあり得る。
南北の対立は、北朝鮮と韓国、中国とインド、南海諸国、インドとパキスタン、アメリカと南米が上げられる。特に、北朝鮮と韓国は、紛争、論戦が激しくなる。但し、局部の交戦にあったとしても、全面戦争にまでは至らない。
もう一つ注目すべきは、2011年は熟慮に欠ける一年になりそうだということだ。政府や指導者に偏った考えが増え、その上で制定される政策は、国民との対立がしやすい一面がある。その結果、内乱、暴動、反発が発生し、国内の情勢が不安定になる国が増える。
一部の国の国民はナショナリズムの高揚もあり、極端な行動に走ることもあるだろう。
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